【画像で分かる!】高卒認定試験の受験科目の選び方


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高卒認定の受験をお考えのみなさま!受験科目はもう決まりましたか?
受験科目が分からない、受験科目は分かるけれど選択科目をどう選べば良いのか悩んでいる。
そういう方に向けてこの記事を書いています。

そこで今回は高卒認定試験の受験科目について一緒に見ていきたいと思います。
本記事では以下の3点について確認していきます。

①高卒認定合格に必要な科目
②選択科目の選び方
③科目ごとにどんな勉強をするか&難易度

それでは、一つずつ一緒に確認していきましょう!

 

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【ステップ1】 まずは必須科目を確認しよう!

高卒認定試験の受験科目を選択する上で、まず必須科目について確認していきます。
必須科目は国語・世界史・新数学・英語の4科目となります。
これらの4科目は、免除が無い限り必ず受験をしなくてはいけない科目になります。

 

【ステップ2】 選択科目を確認しよう!

それでは次に、選択科目について確認していきます。

①「現代社会」1科目か、「政治経済+倫理」2科目か。

現代社会を選択しなかった場合、政治経済+倫理の2科目を選択しなくてはなりません。
そのため、多くの受験生は現代社会を選択する傾向にあります。

 

②「日本史」か「地理」どちらか1科目。選ぶ基準は興味があるか。

日本史か地理かというのは、私どもJ-Web Schoolでも分れるところで、難易度としては地理の方が優しいとされています。
ただ好き嫌いもあると思いますので、どちらに興味があるかで選択されてみてはどうでしょうか?

 

③理科科目について

【科学と人間生活を選ぶ場合】

化学基礎or生物基礎or地学基礎or物理基礎から1科目を選択
科学と人間生活と合わせて合計2科目になります。

 

【科学と人間生活を選ばない場合】

化学基礎or生物基礎or地学基礎or物理基礎から3科目を選択
科学と人間生活を選ばなかった場合は合計3科目になります。

科目選択の具体的な選び方については、後で再度確認していきたいと思います。

 

【ステップ3】 ちょっと待って!免除科目ありませんか?

さて、高卒認定試験における必須科目と選択科目を一緒に見てきましたが、ここで一度ストップです!
免除科目はありませんか?
高校に1年以上通っていた人や資格試験(英検・数研・歴検)に合格している人などは、受験科目数を減らすことができる可能性があります!

免除科目についての詳細は以下の記事をご参考下さい。↓
http://www.kounin-toranomaki.net/kousotsuninteisiken/kounin-menzyo/

 

【ステップ4】 選択科目を選ぶ基準

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それでは選択科目についてはどのように選んでいけば良いのでしょうか?
画像と併せて確認してみましょう!

 

「地理」か「日本史」。あなたはどっちが好き?

まずは、「地理」か「日本史」かの選択について見ていきましょう。
具体的には、試験でこんな問題が出ます。

 

日本史A

日本史 日本史2

日本史は、重要用語を覚えているだけでなく、時代の流れについても問われる特徴がありますね。さらに、資料問題から読み取る問題も出てきます。

 

地理A

地理
地理は、教科書で学んだ知識をもとに、図表を読み解いて判断していく特徴がありますね。

しかし、これから学習をスタートしようとしている人にとってはどちらを選べばいいか悩むところですよね。
日本史は、1つの国の歴史を勉強しますので、選択肢が紛らわしい特徴があります。
難易度としては地理の方が易しいと言われています。
ただ、やはり好き嫌いの分かれる選択になるかと思いますので、以下のような質問で決めるのも一つの方法かと思います。
多く当てはまる科目のほうが、向いている科目かもしれません。

 

【あなたはどれに当てはまりますか?】

★ 歴史が好きだ(日本史)            ★ 世界の地形や地図に興味がある(地理)
★ 暗記の方が得意(日本史)           ★ 考える方が得意(地理)
★ 物事を順序だてて覚えることが得意だ(日本史) ★ 覚えたことを活かすことが得意だ(地理)

 

「現代社会」なら1科目。「政治経済」&「倫理」なら2科目勉強する必要あり。

次に「現代社会」または、「政治経済」「倫理」の選択となります。
具体的には、試験でこんな問題が出ます。

現代社会

現代社会1

現代社会2

現代社会は重要用語を覚えていれば解ける問題のほか、図表やグラフの読取り問題が出題されるという特徴がありますね。

政治経済

政治経済 政治経済2
政治経済は、現代社会の分野の政治経済部分がより深く出題されているという特徴がありますね。資料問題が多いことも1つの特徴です。

倫理

倫理 倫理2
倫理は、現代社会の分野の道徳・宗教・哲学により深く知識を問われているという特徴がありますね。図表は少ないので、基本的に重要用語を覚えておくことが対策となります。

先ほども少し触れましたが、現代社会を選択しなかった場合、政治経済+倫理の2科目を選択しなくてはなりませんので、「現代社会」を選択される方が圧倒的に多いです。
ただし、政治経済は経済学部を目指している人にはオススメかもしれません。
また、倫理の場合は、哲学科を目指している人にはオススメかもしれません。

 

理科科目。そもそも「科学と人間生活」を選ぶべきか

最後に理科科目について見ていきたいと思います。
理科科目の選択については、2パターン方法があります。

【パターン①】・・・科学と人間生活を選ぶ場合
化学基礎or生物基礎or地学基礎or物理基礎から1科目を選択
→ 科学と人間生活と合わせて合計2科目になります。

【パターン②】・・・科学と人間生活を選ばない場合
化学基礎or生物基礎or地学基礎or物理基礎から3科目を選択
→ 科学と人間生活を選ばなかった場合は合計3科目になります。

科目数を少なくしたいということであれば、「科学と人間生活」を選ぶのがオススメです。
ただし、大学受験で必要だったり、興味があるようなら「科学人間生活」以外の4科目の内から3科目を選択してみて下さい。
ちなみに科学と人間生活は、試験でこんな問題が出ます。

科学と人間生活

科学と人間

科学と人間生活は、身近な科学に関する事柄について出題されている特徴がありますね。

理科科目でオススメなのは、「生物基礎」か「地学基礎」になります。
両方ともそれほど難易度は高くないので、比較的学習し易い科目になるかと思います。
ちなみに私どもスクールの受講生の中では、「生物基礎」が一番合格率の高い科目になります。

以下に理科科目の試験問題の一部をご紹介しますので、どんな問題が出ているのか比較して決めてみるのも良いでしょう。

生物基礎

生物

生物基礎は、人の体や植物の細胞、遺伝子などを学びます。難易度は地学基礎とあまり変わりません。

 

地学基礎

地学

地学基礎は、宇宙・地球・大気など、身の回りの自然現象について学習します。生物と難易度はさほど変わりません。

 

化学基礎

化学

化学基礎は、化学の重要用語を覚えるほかに、計算問題が出ます。理科系科目(生物・地学・化学・物理)の中で、一番難しい印象があります。しかし、薬学・医学系に進まれたい方は、化学の知識をこの機会に得ておくと良いかもしれません。
さて、高卒認定試験の受験科目について見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
必須科目以外の選択科目についてはやはり悩むところですよね。
是非、本記事を参考に選んで頂けたらと思います。

とは言っても、結局自分の好き嫌いや得意不得意があるので、実際に過去問を見てどの科目が勉強し易いかというのを判断しても良いかもしれません。以下に画像を引用させていただいた過去問ページのリンクをご紹介します。ぜひご自身の目で問題の傾向を確かめてみて下さい!

過去問引用:【文部科学省:平成28年度第2回高等学校卒業程度認定試験問題】
 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1379306.htm

 

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