「高校を辞めたい」と思ったら、今後のために知っておきたいこと。


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高校に通っている人は、「高校を辞めたい」とか「ちょっと嫌になっちゃった」とか、程度の差こそあれど、一度ぐらいは考えたことがあるのではないでしょうか?
さらに様々な理由から本当に心の底から高校を辞めたいと深刻に悩んでいる人もいるかと思います。
また、自分だけがそんな風に思ってしまうのではないかと考えてしまうかもしれませんが、高校を辞めたいと考えている人や実際に辞めてしまった人は大変多くいます。
自分だけがと考えるのではなく、まずはこの記事を読んでみて下さい。
「あなた一人だけではありません。」

高校を辞めるか辞めないかは一旦置いておいて、まずは高校を辞めた後のメリットやデメリットを一緒に見ていきましょう。
それを知るだけでも大きな前進となり、前向きに物事を考えられるようになるかもしれません!

 

高校中退者の数は年間約5万人

まずは、こちらのデータを見てみて下さい。

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文部科学省『平成27年度 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査』「高等学校中途退学等」

 

昨年平成27年のデータを見てみると、高校中退者の数は年間約5万人もいるのです!
いかがですか?
こんなにも多くの人が毎年高校を辞めているという事実をあなたはどう思いますか?

高校を辞めたいと考えたことがある人でしたら、当然もっとさらにたくさんいることになりますよね?
そうしたら、やっぱり高校を辞めたいと考える人はあなただけではないということになりますね。

 

 

中退を選んだ理由で一番多いのは「学校生活・学業不適応」

次に中退を選んだ理由を見ていきたいと思います。
高校中退を選んだ理由で一番多いのは、「進路変更」、その次は「学校生活・学業不適応」です。

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文部科学省『平成27年度 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査』
「事由別中途退学者数(課程別)」

 

「学校生活・学業不適応」とは、
○ もともと高校生活に熱意がない。
○ 授業に興味が沸かない。
○ 人間関係がうまく保てない。
○ 学校の雰囲気が合わない。
○ その他
となります。

確かに高校を辞めたいと思う理由として、このどれかに当てはまりそうですよね。

 

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高校を辞めた人のその後の進路。メリットとデメリットを理解しましょう。

 

それでは次に、実際に高校を辞めた後の進路や辞めたことによるメリットやデメリットを見ていきたいと思います。
ここをクリアにしておくことで、これからの自分がどうしていくべきかのヒントになるかもしれません。

 

転入・編入

高校を辞めた後の進路としてまず考えられるのは「転入・編入」かと思います。
要するに高校を違う学校に変えるということですね。
それでは、転入と編入の違いは何かと言いますと、転入は今在籍している学校から他の学校に転校することで、編入は今在籍している学校を一度辞めて、単位の引継だけして、違う学校へ入り直すことです。
一度、環境を変えて、高校生活を仕切り直すという意味では良い方法かもしれませんね。
ただ、デメリットとしては、学校を変えても、今抱えている問題がまた起こるかもしれないという不安があります。
また、環境が全く新しいものへと変わるわけですから、その新しい環境にうまく順応することができるかという不安もあるかと思います。

就職

高校を辞めて就職するというのも一つの方法ですね。
高校を辞めて就職することのメリットとしては、同年代の人よりも早く社会に出られる分、大人の社会を早く知ることがありますね。
また、アルバイトよりも高い給料をもらえるので、生活に余裕を持てるのかもしれません。
デメリットとしては、高校中退を理由にやりたい職につけなかったり、給料面で高卒者との差が出てしまったりというようなことが考えられるかもしれません。

高卒認定

次に「高卒認定」という選択肢について見ていきたいと思います。
高卒認定試験は旧大検で、16歳以上の人でしたらどなたでも受験することができる試験です。
高卒認定試験に合格すると、大学・短大・専門学校への進学や、国家試験の受験資格も得ることができるようになります。

高卒認定試験のメリットとしては、通常3年間を必要とする高校卒業と同等の資格を1年以内に取得することができるという時間的なメリットがあるかと思います。
また、毎年8月と11月に試験が実施され、その試験に合格すればいいので、毎日決まった教室に行って決まった授業を受ける必要がありません。
学校生活が苦手な人にとっては気楽に自分のペースで学習できるので良い方法かと思います。

デメリットとしては、高卒認定は高校卒業ではなく、あくまでも高校卒業と同等の学力があるものと文部科学省に認められるものですので、もし高卒認定合格後に進学をしなければ、最終学歴は中卒のままになってしまうというところです。
ただし、履歴書に平成○○年高等学校卒業程度認定試験合格と書くことはできます。

 

 

高校を辞めたい気持ちと向き合う3つの方法

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それでは次は、高校を辞めたい気持ちと向き合う3つの方法を考えていきたいと思います。
①考え方を変えてみる
②信頼のおける人に相談してみる
③本当に辛ければ辞める選択を取る
以上3つの方法となりますが、一つ一つ見ていきたいと思います。

 

①考え方を変えてみると解決するかもしれません。

今ひょっとしたら、あなたは高校生活について一人で悶々と悩んでいるのかもしれません。
でも少し考え方を変えてみると、違った物事の見え方がするかもしれません。
例えば、
学校がつまらない   →   楽しいことを1つでも良いから探してみる
望んでいた高校生活ではなかった   →   プライベートやアルバイト、部活を充実させる
勉強が追いつかない   →   先生に相談して打つ手を考える
人間関係が辛い   →   別のグループに所属してみる

何か自分ができることをできる範囲で、どんな小さなことでもいいのでやってみるということをしてみたらどうでしょうか?
そこから何かが開けてくるということもあるかもしれません。

 

②信頼のおける人に相談すると楽になるかもしれません。

信頼のおける人に相談すると楽になるかもしれません。
親だけでなく、祖父母・友達・先生など、自分が相談しやすい人に相談してみて下さい。
自分が心底悩んでいることを誰かに相談するというのは、勇気がいることだと思います。
ただ、あなたが本当に悩んでいて、それを真剣に誰かに相談するのであれば、相談された人は必ずあなたの話を聞いてくれるはずです。
仮にその人から適切なアドバイスがなかったとしても、あなたが思っていることを信頼できる誰かに全て話すだけで気持ちが楽になることができます。
勇気を出して誰か信頼のおける人に相談してみてはいかがでしょうか?

 

③本当に辛ければ、辞める選択を取っても良い。

学校が本当に辛くて、未来ある10代の高校生が自らの命を絶ってしまったり、心に深い闇を抱えてしまったりすることがあります。
筆者は高卒認定のスクールに所属していますが、実際に亡くなられた方を知っています。

その人は高卒認定の勉強を検討しており、当スクールに資料請求をしていました。
後日ご連絡をしたところ、お父様からお子様が自らの命を絶たれたとお聞きしました。

その時の気持ちを、私は今でも忘れることができません。

本当に辛ければ、辞めても良いと私は思います。
道はひとつだけではありませんし、高校中退を選んで他の進路を選んだ人は沢山います。
あなたにとって幸せになれる方法が、必ずあります。

「高校を辞めても、人生何とかなる」
「高校中退でも、明るく生きていける」
「環境が変われば、自分も変わる」

 

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