【高卒認定】英語の出題傾向&攻略法


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高卒認定の英語というと、数学と並んで苦手とされる方が多い科目となります。
ただ全ての科目において言えることですが、高卒認定試験は高校1年生までの範囲から出題されますので、そこまで難易度の高い試験ではありません。
このことは、当然英語においても言えることで、出題傾向を掴み効率よく学習を進めることができれば、合格点を取ることはそこまで難しくありません。

それでは、今回は英語の出題傾向や攻略方法について、高卒認定専門予備校で英語を担当させて頂いている経験から解説をしていきたいと思います。

 

英語の出題形式について

高卒認定の英語の試験の出題形式は毎年同じで、毎回、大問1から大問7までで構成されています。
具体的には以下のようになっています。

大問1.強勢(強く発音する箇所)
大問2.会話文完成(空欄補充)
大問3.語順整序
大問4.内容把握
大問5.空欄補充
大問6.長文読解1(グラフ・資料付き)
大問7.長文読解2(物語文)

この中で大問6と大問7がいわゆる長文問題となります。

 

英語の勉強方法

まずは過去問を見てみよう

まだ勉強していない段階で、過去問を見てみても全くわからないかもしれません。
ただそれでも構いません。
先に説明しました通り、毎年大問1から大問7までで構成されています。
そしてそれぞれの大問はどんな問題が出題されるのかを把握するだけでも全く違います。

【平成28年度第2回高等学校卒業程度認定試験問題】
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1379306.htm

 

大問1.強勢(強く発音する箇所)

大問1から大問7までの中で、大問1の強勢と大問2の会話文完成は比較的点数の取りやすい問題になります。
まずは大問1の強勢についてですが、この問題は下線を引いた語の中で最も強く発音されるものを選ぶ問題です。(一度過去問の問題文を見てみて下さい。)
この問題において、問題のポイントがわからず点数が取れていないという人が実は結構多くいらっしゃいます。
最も強く発音される箇所というのが曖昧ではありますが、この意味することは「一番相手に伝えたいこと」になります。

前文に対しての訂正・追加部分や前文の疑問文に対しての答えにあたる部分が強く読まれることを念頭において問題を解いてみて下さい!

 

大問2.会話文完成(空欄補充)

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次に大問2の会話文完成(空欄補充)についてですが、この問題はAさんとBさんの会話文になっていて、その会話文の中の空欄に当てはまる最も適当な英語を選択肢の中から選ぶ問題になります。
この問題のポイントはまず、初めの()内に書かれている英語に注目して下さい。
例えば、(at school)、(at a shop)、(at a hotel) → (学校で)、(お店で)、(ホテルで)のように、その会話が行われている場所が書かれています。
ここから登場人物が誰なのかある程度推測することができます。

次のポイントとしては、問題箇所の前後のセリフで問題箇所のセリフが決まりますので、全ての会話に集中するのではなく、前後のセリフを丁寧に訳して答えを導いてみて下さい。

 

大問3.語順整序

大問3は語順整序(並び替え)で、本文に当てはまるように①~⑤の選択肢を並び替えて、2番目と4番目の選択肢を答える問題になります。
また、この問題では2番目と4番目が両方合っていないと正解にはなりません。
英語の試験問題の中で、一番難しいと感じる人が多いのが、この語順整序(並び替え)の問題かもしれません。

この問題のポイントとしては、まずは本文を単語読みしながら、おおざっぱに全体を把握して下さい。
次に選択肢①~⑤を上手く繋げてみて下さい。その際に注意するポイントとしては、文法の決まりや熟語を頭に入れて選択肢を並べ替えます。
例えば、助動詞 will, can, may, should, would, could の後ろは必ず「動詞の原形」がきます。
また、haveを見つけたら「過去分詞」を探してみたりもできます。→ 完了形
このように、まとまりとなるものをくっつけていき、文章全体を作っていくことがコツとなるので、文法の決まりや熟語表現を意識しながら、日々の学習を進めていくことが大切になります。

 

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長文攻略が合格には必要不可欠!

大問1から大問3まで見てきましたが、大問4以降(大問4から大問7)は長文問題となってきます。
高卒認定の英語に合格するためにはこの長文攻略が必要不可欠になります。
それではこの長文攻略をするにはどうしたらいいのでしょうか?

 

単語と熟語をひたすら覚える!

長文を読めるようになるためには、単語や熟語といった語彙力を上げることがとても重要となります。
しかし、単語や熟語を覚えるというのはとても地味で根気がいる作業です。
そのため、文法ばかりを勉強して、意外とこの単語や熟語の暗記作業を避けてしまう人が多いというのも事実です。

ただ、皆さん考えてみて下さい。
どんなに文法を理解していても、文章の中に出てくる単語や熟語がわからなければ、結局その文章が何を言っているのかわかりません。
一方、単語や熟語の意味を知っていると、文法がわからなくても何となくこんなことを言っているのではないかということぐらいは理解することができてしまいます。
ですので、英語の勉強をする時には、単語や熟語、よく出てくる言いまわしなんかも覚えていくようにしてみて下さい。
こういった語彙力はすぐに効果が現れるものではありませんが、根気よく続けていると、ある時ふっと長文が読めるようになる瞬間が必ず訪れます。
是非その瞬間を迎えてみて下さい!

 

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今回は、高卒認定の英語の試験傾向や勉強方法について一緒に見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
まずは過去問を見てみるところから始めてみてもいいかもしれません。
英語に対して苦手意識のある人は勉強しても結局わからないのではないかという不安があるかもしれません。
ただ、これまでに説明してきた通り、英語は理解科目ではなく暗記科目です。
努力すれば努力した分だけ学力が伸びる科目です。
是非、頑張ってみて下さい!

 

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