【高卒認定】日本史Aの出題傾向&攻略法


いざ日本史
高卒認定試験では、「地理」か「日本史」いずれか一方を受験する必要があります。
日本史を教えている筆者にとっては「是非日本史を!」とお勧めしたいところですが、1つの国の歴史を整理して覚えることに苦手意識を持っている人が多いのも事実です。
しかし、日本史は理解すればするほど面白いですし、今世の中で起こっている日本や世界のニュースの「原因」や「経緯」が分かるようになります!
この記事では日本史Aの出題傾向・勉強方法を具体的に解説していきます。ご参考下さい。

 

日本史AとB、こだわりが無ければAを選ぼう

日本史Aの範囲は「近代以降」

日本史Aは、江戸時代末期から現代までを学びます。
日本は江戸時代に鎖国をしていましたが、開国を迫るペリーが現れるあたりから学習します。

日本史Bの範囲は「古代~現代」

古代から現代までを学びます。各年代からまんべんなく出題されるので、全体を学ぶ必要があります。

 

日本史のAかBは試験会場で選べる

日本史は試験会場で問題用紙が配られてから、AとBどちらを解くのか選んでマークシートに記入します。

①日本史の問題用紙が配られる
②日本史の問題用紙にAとB両方の問題があるので、どちらを解くか決める
③AとBどちらを解くか決めたらマークシートに塗る

 

日本史の勉強方法

百戦

まずは過去問を見てみよう

「敵を知り己を知らば百戦危うからず」という言葉が示すように、どんな問題が出題されるのか見ておくことで試験の対策が取りやすくなります。
どんな問題が出るのかわからないまま闇雲に勉強するより、どんな問題が出るのか少しでも知った上で勉強をスタートした方が効率的です。
初めは過去問を見てもチンプンカンプンかもしれませんが、それでも良いのです。どんな問題が出ているのか何となく把握するだけでも大分違います。

【平成28年度第2回高等学校卒業程度認定試験問題】
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1379306.htm

 

マンガでも良いので歴史の流れを把握しよう。

特に日本史Aを勉強する人はそうなのですが、いきなり近代を勉強すると、当然かのように「幕府」や「公家」などの歴史用語が出てきます。過去に何があったのかを知らないまま、いきなり近代から学習すると、戸惑いが出るかもしれません。

歴史の全体像を何となくでも良いのでつかんでおくと、歴史を学ぶベースが自然とできるので、学習効率が良くなります。遠回りのようで、近道になります。

歴史の流れを簡単に把握するのにお勧めなのは、小学生や中学生向けの歴史漫画です。全20巻などの大作ではなく、1冊に簡単にまとまったものを1つ買っておくと良いでしょう。

 

いきなり深堀りしないで!まずは通して教科書を3回読もう。

教科書のはじめからいきなり深くまで勉強しようとして、歴史のつながりがよく分からなくなる人がいます。
歴史は時代の流れの中に色々な出来事が起こりますので、まずは教科書を3回通して読んでみましょう。この段階では覚える必要はありません。

「江戸時代は鎖国してたけど外国人が来て開国させられたんだなぁ。文化が色々入ってきて日本の文化は大分進んだけど、その技術で外国とも戦争をするようになったんだなぁ。日本は太平洋戦争で負けてアメリカの支配下に入ったんだなぁ」

というように、ざっくりとした歴史の把握をしましょう。

 

政治・対外関係・文化を意識して学習する

日本史の特にAは、「日本の政治は何をやったか」「外国とはどう付き合っていたか」「どんな文化が発達したのか」などを年代ごとに整理する必要があります。
自分が今、「どの時代の何について学んでいるのか」を意識するようにしましょう。
知識が増えてきて、ごちゃごちゃしてきたら、年表を利用しましょう。

 

代表的な年号は覚えておくと楽になる

例えば試験問題で年表をもとに「この時代に何がありましたか?選択肢の中から選びなさい」というような問題が出た場合、年号を覚えておくと大いに役立ちます。細かく覚える必要はありません。代表的な年号を覚えておきましょう。
数字を覚えることが苦手な人は、ゴロ合わせの簡単な参考書を買うか、自分でゴロ合わせを作ってしまいましょう。

 

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丸暗記が苦手なら工夫が必要

日本史嫌い

「歴史が嫌い」という人によく共通していると思うことが3つあります。

【日本史が嫌いな人によくある3つ】
「その出来事が起こった理由が分からないから単純暗記になって覚えられない」
「理由があれば覚えられる」
「その事件の重大さや意義が分からないからつまらない」

この記事を読んでいるあなたはどうですか?
日本史の教科書で出てくる出来事や事件などの「理由」「原因」「意義」を感じることが出来るようになるには、それなりに歴史を理解している「ベース」が必要となります。

それを補ってくれるのが、「参考書」や「予備校」です。
歴史を易しく解説している本を購入したり、高卒認定の予備校や通信講座などを利用して先生に分からないことを質問することで、歴史は独学よりずっと効率的に学習が出来るようになります。日本史の勉強で悩んだら、検討してみてはいかがでしょうか?
さて、日本史について書かせていただきましたが、高卒認定の日本史の問題のうち数問はサービス問題も含まれているので、それを落とさないようにしつつ得点を重ねていけば合格できますよ。頑張りましょう!!

 

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