高校中退者・中卒者が面接でよく聞かれること。


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バイトや就職の面接で高校中退または中卒でいる理由を聞かれたら、何と答えますか。
理由がはっきりしている場合はいいのですが、そうでない場合には何とも答えようがありません。面接の場面では、それでも何か答えなくてはいけません。
事前に準備しておくとしたら、どのようなことをしておいたら良いのでしょうか。

 

面接で高校中退の理由を聞かれたら

面接で高校中退の理由を聞かれたら、

①ありのままに答える
②ポジティブに答える

いった答え方があります。ありのままに答えるときは、自分のその時の思いを伝える、
例えば

「高校に行ってみたら何か思っていたところと違っていたので、何となくいかなくなってしまった」
「学校がつまらないものに思えてきたため」

などと答えられます。
ただ、集団に適応できないのではとみられることもあります。

集団の中でもやれるとアピールするには、バイト経験があればそれを伝えましょう。
面接官はあなたを見ています。
それは、話しているときの態度や質問に冷静に受け答えることができる姿勢、話し方です。

 

面接でありのままの理由をこたえた後、その次にどう備えるか

高校中退の理由をありのままに答えてもいいのかと迷うのは、その後、どのような質問が来るのかがわからないからです。
ありのままに答えるときに、自分が中退したことについてどのように考えているのか意識できているかがポイントとなります。

ただ、「何となく」とか「学校がつまらなくなったから」と答えた場合には、その次の面接者からの質問を予想しておくと安心できます。
「なんとなく」と答えた場合には、その時の自分の気持ちや周囲の人の気持ちを思い起こしておきましょう。

高校を中退したいと思っている気持ちと中退したくない気持ちの割合はどのくらいだったのか。

友達に相談したり話したりした時の反応はどうだったのか。親の方は何か言っていなかったのか。当時を思い出して、メモを作ってみましょう。

それらの中から、答える内容を見つけられます。

 

面接官から厳しい質問をされた場合、どうこたえるのが良いか

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面接官は必ずしも、高校中退に理解がある方ばかりではありません。
面接官は、自社で受けれてよいかを判断するために、時には厳しい質問をすることがあります。
その厳しい質問に対して、どういう表情・態度で、どのような内容をこたえたのかが重要です。
面接での受け答えの内容だけが重要というわけではありません。

厳しい質問をされて、むっとしたり、感情的になって泣いてしまったりと感情の揺れ動きが大きい場合には、それをマイナスに評価されてしまうこともあります。

このような揺さぶりともいえる厳しい質問があった場合に備えて、事前に自分の考えをまとめておくと、ある程度心にゆとりを持つことができます。

事前に考えておくとよいことは、例えば、中退したことが良いことか悪いことか、中退した理由がある程度人の話せるくらい整理できている、中退した時と今の自分との違いなどです。

少なくともこれら3つのことについては準備しておきましょう。
ただ、「中退したことが良いことか」を考えてといわれると、やはり、このブログは大人の味方だとおもわれるかもしれません。
アルバイトや就職で大人社会に入っていこうというのですから、その価値観にも合わせることが求められます。

 

中退後、自分が良い方向に変わったことを見つける方法

高校中退後に自分がどう変わったのかを伝えるには、今と高校中退時の1日のスケジュールを比較して、小さな変化を見つける必要があります。

①まずは、高校を中退した時の1日のスケジュールを思い起こしてください

②最近の1日のスケジュールを確認します。毎日ではないが、週1回や月1回でも行っていること、趣味でも構いませんがやっていることを書き入れます。

③A4の用紙を縦長に置き、縦半分に折ります。左側に今の1日のスケジュール、右側に高校中退時の1日の様子を書き入れます。左右を見比べてわずかな違いでもあれば、見つけます。もしなければ、違いを作り出します。

 

面接官にもわかりやすい高校中退時と今の生活の違いとは

高校中退時と今の生活のわずかな違いとは、

例えば
▽朝起きる時間が昼頃から午前6時に早くなった
▽家族のために何か、例えば、料理や皿洗い、掃除、洗濯などをしている
▽近くのスーパーでアルバイトを始めたなどです。

ここをアピールします。面接官の中には、最近始めたのでは認められない、1年や2年やって初めて認めるという方もいるかもしれません。

ここで弱気にならずに、自分の今の意思を強調します。

ほんのわずかなことですが、それが積み上げられると習慣になり、他の人からも認められるくらいになっていきます。

そんな先のことを言われてもと思われるかもしれません。

大切なことは自分がこれからのことを考えて日々行動しているということです。

そのように意識していることが大切です。

実際に行動していることから自信が生まれ、言葉となって面接官に伝わるという循環が生まれます。

 

小さな日々の変化を自信をもって面接官に言えるようになる期間は

今やっていることを習慣にするのがベストです。
いきなりそこまでやらなくてはいけないのかと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこまでやり通さなくとも、目安となる期間を意識して生活することで、途中でのリタイヤを防ぐことができます。

それは「3」の数字の関する期間です。3日間、3週間、3か月を1つの区切りとして、そこを通過したら、自分はよくやったと思ってください。
もし、3週間に近くなった時に挫折しそうになったら、3週間だけ頑張ろうと考えてみて下さい。
そうやって、期間を延ばし、それが「当たり前の自分」にステップアップしていってください。

 

小さな変化なんて続けられるのか

自分で高校中退時と今の生活の違いを見つけることは、自分のことだけに気付きにくく、見つかりにくいのものです。
そこまでしなくても面接には合格するだろうとかそこまでする必要はないと考えている方もいらっしゃるかもしれません。

ここで、小さな変化を一人で見つけるのではなく、知り合いやお友達と見つけることをお勧めします。
A4の紙に書く作業を、一緒にアルバイトを探している友達や知り合いと一緒にやってみましょう。
もし、可能でしたら、親の方に協力してもらう方法もあります。
この小さな変化を見つけ、それを続けることは、アルバイトや仕事を得ることだけでなく、その先の仕事やアルバイトを続けるためにもとても有効です。

仕事をしているときは、常に人から評価を受けます。
その評価は必ずしも自分にとって良いものとは限りません。
自信を失うこともあります。
そんな時の支えになるのが自分の自信です。

お金をある程度得るには、言われたとおりに仕事をしていけばよいのかもしれません。
でも、低い評価を受けたらその職場をすぐに去るのでしょうか。お金を得ることはその場面を乗り越えていかなくてはいけません。
ですから、自信はある程度必要です。
その自信は、小さな成功体験の積み重ねから生まれます。

今回の小さな変化を作り、それを続けることは、小さな成功体験を作り続けることでもあり、自信をつけていくことでもあります。
「このくらいできて当たり前」の自分を目指して、小さな変化を続けていきましょう。

 

小さな変化の通過点が高卒認定

高校中退の時と今とを比較して、小さな変化を面接官に伝えましょうとお話してきました。
たかが、アルバイトくらいでそこまでしなくてもと思われたかもしれません。
ここまでしましょうとお伝えしてきたのは、
 「高校中退のことを聞かれて、これからも困ることが続いていいのか」
という疑問からです。

「高校中退」があなたのアルバイトや就職にマイナスになっているのは事実です。
このマイナスを一度に、吹き飛ばす方法の1つが、高校卒業程度認定試験に合格することです。
高校卒業でもいいのですが、学校教育法の規定により、高校在学期間が中退前とこれからの合計で3年間必要になります。
例えば、高校1年の3月で中退した場合は、あと2年間在学しなくてはいけません。

通信制高校や定時制高校に通うなどの方法がありますが、同級生の年齢が自分とは大きく離れていたり、アルバイトに時間がとられているのでそれほど勉強したくないという方は、高卒認定試験を受けることをお勧めします。

高卒認定合格はあくまでも通過点です。
その後の進学や就職をして、初めて履歴書に学歴や職歴を書くことができます。
そこまで行くと、面接時には、高校中退のことよりも今の姿勢の方が重視されるようになります。
高卒認定合格が高校中退した状態から何とか次のステップに行こうと努力した結果として認められるからです。

ただ、高認合格はあくまでも通過点にすぎません。
自分の将来のことを考えて、資格や技術を身につけたりしたいという場合には進学も必要になります。
いざ、進学しようと思ったときに、その資格がないのとあるのとでは、選択肢が違ってきます。
アルバイトや今の仕事を続けながら、高卒認定合格を目指してみてはいかがでしょうか。

 

高校中退の理由を面接で答えられるように小さな変化に取り組み続けて、自信をさらに高めましょう

高校中退の理由を説明しなくともよいように、高卒認定に合格し、その後の進学や就職を達成できるようにしていきましょう。
高校中退から高卒認定合格または専門学校・大学卒といった学歴がついたり、高認合格後に就職することで、高校中退のマイナスの影響が少なくなっていきます。