高卒認定試験の助成金制度は中卒シングルマザーに有利 


看護師ガッツポーズ

シングルマザーの方向けの資格には、看護師などがあります。
看護師を例にとれば、専門学校や短大、大学に進学して取得しなければなりません。中卒の方が看護師を目指す場合は、まずは高卒を目指すことになります。しかし、3年間高校に在学してからの看護学校への進学では、学費の面で子育てと仕事の両立が難しくなりますよね。
でも、ご安心下さい!高卒認定試験を受験すれば、1年以内に進学資格を得ることができます!学費に余裕があれば、正看護師の専門学校に、難しければ、准看護学校へ進み働きながら正看護師を目指すことも可能です。
しかし、「高卒認定の勉強をするための学費が心配」「子供へのお金を自分の学費にまわしてしまうのでは」と不安になるお母さんは少なくありません。
そこでまずは、高卒認定試験での学習費が助成される制度を活用しましょう。
高卒認定の学習費用の一部が助成金として戻ってくる制度です。早速みていきましょう。

 

助成される制度を活用するには?

ちなみに助成金とは、一般的に厚生労働省所管で取り扱っている支援金のことを「助成金」と呼んでいます。
ではどうやって助成される制度を活用していけばいいのか?
以下の4つについてこれから説明していきたいと思います。

①高卒認定試験合格支援事業の制度は国の制度
②どこに聞いたらいいか?
③学校は制度利用に実績のあるところが安全
④シングルマザーの高認の取得は得か?損か?

 

高卒認定試験合格支援事業の制度は国の制度

ひとり親家庭の親の学び直しを支援することで、より良い条件での就職や転職に向けた可能性を広げ、正規雇用を中心とした就業につなげていくための制度です。

この制度は平成27年度から国が都道府県や市区町村などの自治体に委託する形で実施されています。
高卒認定の学習をする機関を自治体に認定してもらい、そこで学習をした費用の一部が、学習終了後に戻ってくる仕組みです。
ただ、自治体によって、実施しているところとそうでないところがあります。
自治体の窓口で確認してください。
(制度を設けていない都道府県等に居住されている場合は、支給の対象となりませんのでご注意下さい。)

高等学校卒業程度認定試験合格支援事業の詳しい内容については以下のURLを参照してください。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000074604.html

 

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どこに聞いたらよいのでしょうか?

自治体の窓口は主に、子ども支援課またはそのような名称の担当課であることが多いです。
自治体によって名称が異なります。
この制度を利用するには、学校を選んでから、申し込む前に必ず、自治体の窓口で学習機関を承認してもらう必要があります。
学校には必要に応じて、在学証明書等を発行してもらわなくてはいけません。

ひとり親家庭支援事業自治体一覧はこちら
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/__icsFiles/afieldfile/2015/12/07/1364988_01.pdf

 

高認予備校は、助成金制度利用の実績があるところを選ぶと安心。

母子

在学証明書などの事務処理の実績のある学校を選びましょう。
助成金利用についての手続き経験がない学校より、実際に過去にシングルマザーが助成金を活用した実績がある学校の方が、対応や事務処理関係もスムーズに進みますので
安心して任せることができます。

では、その他に学校を選ぶ基準はあるのでしょうか?
まず、子育ても仕事も忙しいシングルマザーの方々は、特に高認の学費と時間をできるだけかけないほうがよいですよね。
学費をかけてしまうと、生活費がきつくなったりしてしまい、日常生活に支障をきたす恐れもあります。
時間をかけてしまうと、長い期間勉強に時間をとられてしまうため、プレッシャー等もかんじやすくプライベートな時間もなくなってしまいます。

子育てと仕事の両立をさせたまま、学習するには、インターネット学習を使うことも方法のひとつです。
インターネット学習ですと、学校に通ったりしなくてよいので時間の拘束等がなくなり、好きな時間に勉強ができるので、隙間時間も有効活用することができます。

学校は1年間の学習で必ず合格できるコースのあるところで学びましょう。
一年間という目標ができるのでメリハリがつきやすく、また一年でしっかりと学習して合格できるコースも学校によってありますので、試験でのプレッシャーも軽減できます。

 

シングルマザーの高認の取得は得か損か

では、はたしてシングルマザーで高認を取得した場合、得なのか?損なのか?

実際に30から34歳の女性の学歴別の月収をくらべると、中卒のままでは月収が16万円、高卒になると19.8万円、大卒で27.2万円となっています。
高卒と中卒の月収の差が4万円とすると、年間では48万円に差になります。
賞与がつく場合は、さらにこれに開きが出てきます。

もし、看護師の資格を取って、8年以上勤務した場合、平均月収が30万円を超えてきます。
30歳でお子さんが5歳とすると、8年後はお子さんが13歳で中学生になります。
3年後に高校入学、さらに3年後に大学などに進学することを考えると、学費の準備とご自身の将来のための積み立てが必要になります。

お子さんの年齢と生涯設計からすると、高卒認定と就職に有利な資格取得は、専門学校の学費の負担がありますが、トータルにみて、得となります。

 

高卒認定試験合格支援事業を上手く活用して、高卒資格を取得し、就職に有利な資格を取得したり、高卒として働いたりすることが、生涯年収アップへの近道です。
是非活用して、一歩踏み出していきましょう。

 

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