進学や就職・転職のために、これから高卒認定試験(旧大検)を受験したいと考えていても、高卒認定試験と聞くとどうしても難しいイメージがあって身構えてしまう人もいるかもしれません。
高卒認定試験を受験しようと考えている人は高卒認定試験のレベルを是非とも知っておきたいところかと思います。
そこで、今回は高卒認定試験の難易度や合格最低点、さらには合格率についてご紹介していきたいと思います。
高卒認定試験は落とすための試験ではなく、受からせるための試験!!
高卒認定試験はより多くの人たちに進学や就職のチャンスを与えて、将来、社会で活躍できる人たちを増やすことを目的に文部科学省が実施している試験です。
言い換えれば「より多くの人たちに合格してもらうための試験」ですので、合格定員数に上限などは設けておらず、合格基準点に達していれば受験者数や合格者数に関係なく合格することができるものとなっています。
大学入学試験のように受験者の間で競争させて振り落とすための試験ではありませんので、基本レベルの学習をしっかりして試験に望めば合格できる試験だと言えるでしょう。
試験範囲や出題形式はどうなっているの?
高卒認定試験で出題される問題は、大学入学試験やセンター試験で出題されている問題のレベルよりも基本的な内容となっていて、どの科目も中学~高校1年生くらいまでの教科書レベルとなっています。
また、出題形式は全てマークシート(選択肢は多くて5択)になっていて、記述式の問題は一切出題されません。
ただし、数学だけは例外で、計算の答えの数や符号をマークしなくてはいけない問題が出題されるので注意が必要となります。
高卒認定試験の合格最低点は40点以上?
気になる合格点についてですが、高卒認定試験の合格最低点はだいたい100点満点中40点ぐらいと言われています。
もちろん、年度や科目によって変動はありますが、どの科目も45点~50点ぐらいを取れば合格することができると考えて良いかと思います。
つまり100点満点中半分以上の点数を取れれば確実に合格できる試験となります。
高卒認定試験の合格率は3割~4割?
高卒認定試験の合格率は3割~4割です。
それではなぜ、高卒認定試験は決して難しい試験ではないはずなのに合格率は3割~4割程度になってしまうのでしょうか?
それは、「受験科目数の多さ」というところが大きな理由だと言えるでしょう。
高卒認定試験の受験科目数は、高校での免除科目がない場合、8科目~10科目という科目数に合格しなければなりません。
この8科目~10科目の科目全てに合格しなければならないというところが、高卒認定に合格する上で越えなくてはならない壁となります。
ですが、高卒認定試験で一度合格した科目は「科目合格」となりますので、次の試験からはそれらの合格科目は「免除」となります。
そのため、一度の受験で全科目に合格しなければならないというわけではありません。
多くの受験者は1回で全科目の合格を目指さず、2回3回に分けて少しずつ全科目の合格を目指しているようです。
8科目~10科目を一度に合格する受験者は3割~4割ですが、一部科目合格率(1科目以上の合格者)の合格率は毎回8割ほどです。
つまり、高卒認定試験を受験した人のうち、8割ほどの人が何かしらの科目に合格しているということになります。
どうすれば高卒認定に合格できるの?
今まで見てきた通り、高卒認定試験は合格最低点が40点以上で、基本的な問題が中心に出題される試験です。
また、出題傾向も例年ほとんど変化がありません。
ですので、特に暗記科目は過去5年分ぐらいの過去問を勉強することで、各科目の出題傾向や難易度もわかり、効率的な勉強ができます。
ある程度基礎力に自信のあるという人は過去問を繰り返し勉強するという方法はお勧めとなります。
また、勉強が苦手だという人は、合格までサポートしてくれるインターネットで学習できる予備校も多くありますので、一度調べてみても良いかもしれません。