【実録!】高校中退経験者のインタビュー


%e9%ab%98%e6%a0%a1%e3%80%80%e4%b8%ad%e9%80%80%e3%80%80%e3%81%9d%e3%81%ae%e5%be%8c%e2%91%a0

現代の日本は、学歴社会と言われています。若者のほとんどが高校へ進学し、卒業をします。また、大学や大学院へ行く人もいるでしょう。
日本での進学や就職には、学歴が大変重要なものとなっています。しかし、中学を卒業した後すぐに働き始める方や、高校を中退してしまう方もまた多くいるのが現状。

ここでは、中卒・高校中退の方と社会との関わりやどんな道を歩まれているのかということを、お話していきます。

まず、みなさんは中卒や高校を中退することにどのような印象をお持ちですか?
高校を辞めてしまった原因や高校へ行かなかった理由については、人によって様々です。金銭的問題で高校に行けなかった方、いじめや病気で学校を辞めざるを得なかった方、転校した学校に適応できなかった方など…。ご本人にとってはとても苦しんだ上の決断だったかと思いますが、社会の目はあまり優しいものではありませんね。
高校を卒業していないと会社に採用してもらえなかったり、中卒であることで好きな人に振り向いてもらえなかったり…とつらい経験をされている方も多いようです。

この現状をどう思いますか?今のご自分に対してはどう感じますか?変わりたいと思いますか?

 

中卒・高校中退に対するイメージ

私どものスクールには多くの中卒・中退の後悔や苦労、現在のお声が寄せられます。いただいたお声の一部をご紹介いたします。

 

息子と一緒に大学進学!

「高卒認定試験について教えて」というのがAさんからの最初のお問合せでした。高卒認定試験という言葉を知って、ネット検索していたところ、当スクールのことを知って電話をかけてくださったとのこと。Aさんはほとんど高認についての知識がなかったので、試験科目や受験時期などの基本的なことをお伝えしました。

お話を聞いてみると、合格して今年高校を卒業する息子さんと一緒の時期に大学に行きたいと語っていました。

お話を聞いていると、高校を卒業しなかった理由などをお教えくださいました。
高校1年の時にいじめが原因で学校を辞めたのだそう。「今だったらやり返してるわ」なんてお強いこともおっしゃっていましたが、当時のつらいお話もしてくださいました。
学校を辞めて家で過ごす日々が続いていたある日、家族に働くことを求められたそうです。しかし、なかなか中学を卒業したばかりで雇ってくれるところはなかったよう。当時は女性を雇用する会社も少なかったそうですよ。父親の知人の会社でお手伝いをさせてもらえたようですが、仕事のことなど全くわからなかったためにとても気を使ったとか。

20歳の時に旦那さんと出会ったそうですが、旦那さんのご家族に嫌味を言われたこともあったそう。しかし、今はとても幸せに暮らしていると教えてくれました。

高認には無事合格され、今は受験勉強を頑張っていらっしゃいます。

 

恋人のため高認取得を目指す

個別説明会にご参加くださった方のお話です。高認のことやスクールについてのお話をしながら、「高認を受けようと思ったきっかけは?」と伺うと、「彼女のご家族に会いに行くから」と。何でも、彼女が学歴を気にしているらしく、ご家族に紹介したいから高認をとってと勧めてくれたそうです。

彼は仕事で一般的な30代男性より多くお金を稼いでいるそうですが、彼女は学歴だけが気がかりだったそうです。やはり、気になるところなんですかね…。学歴で好きな人と一緒にいられないなんてさみしいなと感じました。
しかし、彼は彼女の気持ちに応えようと、高認の勉強を始め、今は試験へ向けて頑張っています。

彼が今後どのように過ごしていくかはまだ分かりませんが、最近は、合格したら大学で経営を学びたいとか、留学をしたいなんていう目標もお話してくれます。大切に思う人がいると人は何でもできちゃうんですね。彼女のご家族にも認めてもらって、大学にに行って、留学してきました!なんてご報告を聞けるといいな。

 

中卒の学歴だけは消えなかった運送会社社長

高認の勉強をしたいとの電話がありお話をしていると、運送会社の社長であるとのこと。
その方は、仕事で高認が必要なわけではないが、取っておきたいと。
特にきっかけがあったわけではなく、なんとなく高校を中退してしまったそうで、今になって後悔しているということでした。

高校を辞めた後は何年もアルバイトを転々とし、最終的に運送会社のドライバーとして働き始めたそうですが、仕事の仲間は中卒や中退者も多かったそうで、あまり学歴を気にすることもなかったのだとか。
十数年勤務したのち、ドライバーから事務の仕事に移動して、役職を経験し、現在に至るとのこと。

「高校に行ってたら」、「大学に行ってたら」とよく考えるそうで、電話の中でその方は何度も「高校は卒業するべきだった」とおっしゃっていました。

 

介護の仕事から看護師へ

高認を取りたいという介護職の方のお話。高卒認定試験をとって看護師になりたいというお話でした。

介護福祉士の資格は高卒でなくても取れるため、資格を取り今の仕事を始めたそう。仕事は好きらしいのですが、介護職にできることには限界があるということで、看護師に転身したいとお話してくださいました。

看護師になるためにはやはり看護の学校に通い、国家試験に合格しなければなりません。高校に行かなかったのは金銭面の都合からということでしたが、中卒という学歴だと学校を受験することさえできないと、高校に行かなかったことを悔やんでいらっしゃいました。

今は無事高認に合格して専門学校を受験し、看護の勉強を頑張っていらっしゃいます。

 

いかがでしたか?今回ご紹介したのは、高認の受験を考える方々からのお声の一部です。
進学や就職のためには高認だけでなく、高校への通いなおしというのも選択肢の一つですよね。
中卒や中退でも成功している方はたくさんいらっしゃいますが、苦労はやはりあるようです。
学歴だけがすべてではないと筆者は考えていますが、様々な角度からものを見て、考え、皆様の進むべく道を切り開いていってほしいと心から願ってます。