中学や高校で不登校になった方が進路を考えるとき、高卒を取った方がいいか、高卒認定に合格した方がいいか迷うところです。
高卒認定試験合格が進学や就職で認められるようになった今、
高卒認定試験合格の方が、あなたにとって有利なことがあります。
どうやって不登校経験者でも高卒認定合格ができるのか?
ではどのような勉強方法等をしていけば不登校を経験していても高卒認定試験を合格することができるのか?
四つに分けて説明していきたいと思います。
①高卒認定を合格するための方法
②独学での合格には強い意志が必要
③どうして高卒認定がおすすめなのか?
④自分の力を試しやれることをやっていく
不登校経験者でも高卒認定に合格できます!
高校卒業程度認定試験は、合格の目安の40点を上回れば合格できます。
しかも、問題のほとんどがマークシート方式です。4つの選択肢の中から1つを選んで答えます。
合格の確率は4分の1です。
ただ、どうやら高卒認定受験専門校のJ-WebSchoolが行ったところによると、あてずっぽうで40点を取ることはできないそうです。
それでも、40点に近い得点は取れたようです。
しかし、考え方によれば、勉強がバッチリではなくとも、
例えば、勘で25点取れれば、あと15点分を自分で正解すればいいわけです。やってみる価値はあります。
勉強が苦手だったり、ずっと勉強してこなかった、数学は見るのも嫌だという方でも、15点分の勉強はできなくはないですね。
では、高卒認定試験の勉強を始めるにはまず何をしたら良いのでしょうか?
まず、勉強の成果を出すには、暗記ができる状態になることが必要です。
昼夜逆転してしまっていたり、心を落ち着けて机に向かっていられないのでしたら、
これらの状態を少しずつ良くすることをお勧めします。
不登校経験の方で、自分の部屋からほとんど出ていない方は、血の巡りをよくするために
簡単な室内の運動か、散歩をすることが、勉強への第一歩です。
外にも出ているし、体もぴんぴんしているという方は、まずは、教材をそろえてください。
『高卒認定ワークブック』がおすすめです。
独学合格には強い意志が必要
勉強を始めても、途中ですぐ嫌になってしまって、続かないのではないかと心配になる方は、とにかく、三日坊主でもいいので、独学を始めてみてください。
3日間は、「自分にはできる」と思い続けてください。
4日目に、やめてしまってもいいです。
また、1,2日休んで、勉強を続けてください。
勉強をやっては、休み、また勉強をやっては・・・。
これを繰り返してみて、初めて、自分に合った勉強方法が見つかります。
よし、気持ちを強く持とうと思ったら、今度は、詳しい人からのアドバイスをもらうことを考えてみてください。
勉強が続かないからといって、今年の8月も11月も受験しないのはもったいないです。
高卒認定に合格して、月収が20万を超えられた方がいらっしゃいます。
もし、この方が1年間受験しなかったら、20万円×12か月=240万円を失ってしまっていたことになります。
あなたも、もしかしたら、得られるはずの収入を失っているのかもしれません。
高卒認定をお勧めするわけ
学校に通うことは、慣れてしまえば簡単と思う方もいるかもしれません。
学校が楽しい、行かないよりも行っておいたほうがいいと思う方は、高校卒業のほうが合っていると思います。
今、このブログを読んでいるあなたは、もしかしたら、学校に行かないほうがいいと思っている人の一人かもしれません。
学校に行く意味がない、学校に行ったらこんなことができるといった考えが浮かばないのでしたら、迷わず高卒認定に合格して、その先の道をじっくりと考えてみたらいかがでしょうか。
今は、自分の気持ちを優先する生活をしてみてください。
それに飽きたら、学校に通うようにしてもよいし、高認合格から進学・就職とどんどんステップを進めていけばいいのではないでしょうか。
高卒認定合格後の時間を有効に活用してください。
高卒認定に合格して、大学や専門学校に進み、最終学歴が大卒や専門学校卒になれば、不登校はあなたの履歴書ではほとんど目立たなくなります。
一つだけ、注意してほしいことがあります。自分の気持ちを優先した生活をしていると自分でもわがままだなと思うことがあるかもしれません。でもそうしてしまう自分がいます。
そういう状況のときこそ、「個別で高卒認定の勉強が受けられるところ」、そして、「今だけ自分は気持ちを優先して生活しているだけで、もともと、わがままな人間ではないことをわかってくれる学校」を選んだほうが、いいと思います。
自分の力を試してみないとやりたいことがいつまでも見つからない
高卒認定に合格して、その後の進路を考えてみてと言われても、何も思い浮かばないという方も結構いらっしゃると思います。
そういう時は、なんでもかまいませんので、飽きるまで何かをやってみましょう。
寝たい人は何時間でも寝てみる。食べたいものを食べてみる。ただし、極端に体に負担をかけるのは良くありませんのでご注意ください。
やれることから順に、思いつくものをやってみてください。そうすると、やったほうがいいことが残ります。
おそらく、学校や学歴のこともその1つです。
高卒認定に合格することで、自信がついたという体験談をウエブで見かけます。
おそらく、国が認定する資格をとれたことと進路の選択肢が増えたことで、自分はこういう職業にもつける、こういったところで学ぶことができるといった可能性が広がるからだと思われます。
高卒認定試験に合格することは自分の力を試すことでもあります。
その先のことは合格してから決めても遅くはありません。
まだ、なりたい自分がわからない、どんな仕事が合うのかわからない、何にも将来のことを考えていないというのでしたら、高卒認定に挑戦してみてください。
行動することで、自分のことや周囲の人のこと、自分が置かれた社会的な状況に気づいていきます。
この気づきが将来のことを考える材料になります。
高卒認定試験を受けようと迷っているくらいなら、勉強を始めてみる方が将来のことも見えてきてよっぽどいいのです。
止まっていてはなにも始まりませんので、まずは一歩踏み出してみましょう。