高校中退でも大学などの受験は可能なの?


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学歴社会の日本では高校に行き、卒業し、大学や短大、専門学校に行くことが普通と思われています。
あなたは今どのような状況ですか?
中学を卒業してすぐ働き始めているかもしれません。
高校に行ったけれど辞めてしまってこれからのことを考えているのかもしれません。
このブログをご覧になっているということは大学などの進学を考えているのでしょうか?
ここでは、中卒や高校中退の方が進学をするためにどのような方法がとれるのか、進学してその先はどんな道がまっているのかということについてお話していきたいと思います。

 

高校を中退してから進学するためには高認?編入?

まず高校を中退してから進学するためには何が必要でしょうか?
それは進学をするためにその資格を得なければなりません。

・高校卒業程度認定試験(高認)を受けて高卒の資格を取得する。
・高校に編入もしくは転入学をする。

進学する資格を得る方法はこの2点になります。
自分にあった方法を選ぶのが最善だと思います。
どういうふうに学校生活を送りたいかによっても選択肢は違ってきます。

 

高校に編入(通信制・定時制・まだ辞めてないなら全日制に転入)

高校に編入した場合のメリット、デメリット。

①メリット
・新たなスタートという形で気持ちもリセットし一からスタートが切れる。
・新しい友達もでき良い学生生活が送れることもあると思います。

②デメリット
・卒業まで時間がかかります。
・新しい学校ということで不安な点が最初はつきまといます。
・また中退してしまわないかという気持ちもでてくるかもしれません。

自分に合った道を選択する必要がでてきますので、メリットデメリットは大きく左右する点になると思います。

 

通信制高校

通信制高校とは「通信による教育を行う課程」のことです。
卒業をするためには、3年以上の在籍期間を満たしている必要があります。

 

定時制高校

夜間など、特別な時間帯に授業が行われている高校のことを言います。
昼間に仕事をしていて、夜間にしか登校して学習する時間ない生徒のために作られました。
ただし、仕事の有無は合否の判断基準ではなく仕事をしていなくても入学が可能です。
一般的に在籍年数は4年に設定されています。

 

全日制高校

通常の高校のように、週に4~5日学校へ登校して授業を受け単位を取得します。
高校3年間に必要な科目単位をとります。

 

高校卒業程度認定試験

高卒認定のメリット、デメリット

①メリット
・何年も待たずに高卒と同等の資格を得ることができます。
・高校を中退しても同学年の人と同じタイミングで進学できる。
・早くに取得できると残りの時間を受験勉強等にあてれる。

②デメリット
・早くはとれるが、試験での点数が全てなので合格点に達しなければ合格にならない。
・高卒認定試験は年に2回しかない。

また高卒認定を受験して合格要件を満たした場合、合格証書が届き、必要に応じて「合格証明書」「合格成績証明書」の申請を行うこともできます。

 

高校中退でもさまざまな試験制度が利用できます。

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高校中退でも推薦は受けられます。
ただし、すべての大学で通用するわけではありません。
大学には、それぞれ受験条件があるからです。
受験をするにも大学の提示する条件を満たしていないと受験をすることができません。
ですので、どのような選考方法で、どのような受験資格なのか、しっかりと把握しておく必要があります。

また大学に行くためにはさまざまな試験の制度(一般入試、センター試験、AO入試、推薦入試)がありますので参考までに把握しておきましょう。

 

一般入試

一般入試とはその大学に行きたい人が試験を受けて、合格したら入学できる仕組みで、各大学が独自に行う試験です。解答方式はマークシートもあれば記述もあります。

 

センター試験

センター試験は大学入試センターが1月中旬に2日間かけて全国で一斉に行う試験で、解答方式はマークシート形式になります。
国公立大学や一部の私立大学ではこの試験の結果とその後行われる各大学の二次試験の結果を基に合否を決めます。
(センター試験の結果だけで合否を決めるパターンもあります。)

 

AO入試

AO入試とは学力試験の結果で合否が決まる従来の一般入試とは異なり、志望理由書や面接などにより出願者の個性や適性に対して多面的な評価を試み学力を問わない試験です。

 

推薦入試

推薦入試(公募推薦)とは大学側が提示する一定の条件を満たしていれば、誰でも出願・受験できる推薦入試制度です。
推薦される条件は、それぞれの大学によって変わりますので、HPや入試要項等で出願資格を確認する必要があります。

 

実際中退から大学に行ってみてどうなの?

実際に高校を中退してから大学に進学した方の体験談をご紹介させて頂きます。

 

Aさんの声「友達がたくさんできました」

高校を中退してから大学に無事入ることができました。
もともと友達も少なかったのですが、進学してからは色んな方面の方と友達になることができ、毎日楽しい大学生活を送っています。
大学に進学できて本当に良かったです。

 

Bさんの声「同学年の人と同じタイミングで大学に行けた」

高校を1年で中退してしまったのですが同学年の知り合いと同じタイミングで大学に進学したかったので必死に勉強をして大学に進み、同学年に遅れをとることなく再び歩き出せてよかったと思っています。
今ではサークル活動をして大学生活を満喫しています。

 

Cさんの声「大学でも好きな部活に打ち込めた」

野球が好きで高校の頃部活をしてましたが中退してしまいました。
大学には進学したかったので勉強して大学に進学し、新しい友達もでき野球部にも所属できて、本当に大学に行ってよかったと思っています。
自分の好きなものに打ち込めて、友達もでき大学は本当にいいところだなと実感しています。

 

高校中退が進学やその先に影響する?

では、高校中退をした場合進学やその先に影響はあるのでしょうか?

 

周りは高校から上がってきた人がたくさん

例えば高卒認定を受けて、大学に進学したとします。
基本的にまわりは全日制高校を卒業して進学してきた人が多くいます。
しかし、中退した人とそうでない人も、もちろんいます。
年齢的な壁などがあり接しにくいとか仲良くなれないかなと思ったりする人もいるかと思いますが実際はそんなことはありません。
進学をして同じ大学に通えば年齢などは関係ありません。
話しかけてみれば意外と仲良くなれるものです。
ですので不安にならずに思いっきり大学生活を楽しんで頂ければと思います。

 

就職のとき大丈夫かな?

高校中退が就職に影響することは、あまりないと思いますが、就職する業界によっては影響がでてくるかもしれません。
一部の業界や企業では敬遠される可能性もあります。
しかし、高校中退しているからという理由だけで落とされることは少ないと思います。
高校を辞めた理由は聞かれるかもしれませんが、高校中退から這い上がったことがむしろプラスになるかも?
このように、高校中退の経歴が就職に影響するとも言い切れませんし、影響しないとも言いきれないのが実情です。

 

高校中退からでも進学することは可能です。
しかし条件によっては受けれない大学もある可能性が少なからずありますが、受験できる学校の方が圧倒的に多いです。
受験方法もさまざまです。
高校中退や年齢等不安になる気持ちもあるかもしれませんが、気にせず一歩前に踏み出してみましょう。