シングルマザーの仕事探し。援助制度を活用すべし!


母子

子供を育てながら、仕事や家事を頑張るお母さんはホントに立派ですよね。さらにそれがシングルマザーとなると、なおのこと大変だと容易に想像できます。
一人で子供を育てるということでおそらく悩みや不安もたくさんあるかと思います。
ただそれにも負けず、頑張り続けるシングルマザーは実に素晴らしいと思います。

しかし、実際はやはりシングルマザーだということで、経済的に又は精神的に困ったという経験をしたことがある人は少なくないのではないでしょうか?
近年ではだいぶ変わりつつありますが、それでも海外と比べると、日本のひとり親に対する理解は決して深くはありません。

そこで、今回はシングルマザーの人を支援する国からの援助について見ていきたいと思います。
どうせ使えるのであれば、色々な援助を受けた方が良いですよね!
是非、うまく使っていきましょう!

 

シングルマザーをとりまく現状。ほとんどの人が「苦しい」

厚生労働省のデータによると、母子家庭の平均収入は254.1万円です。
子供を一人育てるために必要な教育資金は、幼稚園から高校まですべて公立で、523万円が必要です。
 幼稚園から高校まで私立の学校では、約1,170万円が必要となります。

大学4年間の学費は、国立は約214万円、公立は約215万円、私立文系は約361万円、私立理系は約495万円、私立大医歯系は2141万円がかかります。

つまり、幼稚園~高校は公立、大学は私立文系を選ぶと、約900万円の教育資金がかかります。

学習総費用

平成26年「子供の学習費調査」文部科学省より抜粋

なかなかシビアなデータですね。
ただどんなに厳しい現実に直面したとしても、自分の子供に人並みの学習の機会と生活を提供してあげたいと願うことは当然のことだと思います。

私ども高卒認定専門校J-Web Schoolの受講生の中にも、シングルマザーの方が大勢いらっしゃいます。
今よりも少しでもお給料の良い仕事につくためにだとか、子育てをしながらでも手に職を付けるようになるためにだとかの理由から、皆さん高卒認定の合格を目指してご受講されたりお問合せを頂いたりしています。
その中でも、やはり生活が苦しいという声は正直良く耳にするというのが現実です。
そんな苦しい中でも、前を向き子供と自分の未来のために必死に頑張るお母さんの姿はとても美しくもあります。

平成27年 「国民生活基礎調査」厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/20-21.html

平成26年「子供の学習費調査」文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/1268091.htm

「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令 第二条」文部科学省
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H16/H16F20001000016.html

「平成26年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金」文部科学省
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/__icsFiles/afieldfile/2015/12/25/1365662_01.pdf

 

資格取得の目標や、中卒の場合は高卒になりたいという声。でも「お金が無い」という人も多い

それでは、シングルマザーの方が資格を取得して、社会から求められる人材になるためにはどういう方法があるのでしょうか?
資格取得のために予備校や通信などを受講したいけど、経済的な工面が難しいということがあります。
さらに中卒や高校中退のシングルマザーの方は高卒認定からの取得が必要となりますので、さらにお金を必要とします。

シングルマザーが就職をする時の壁。

特に中卒や高校中退のシングルマザーの人が就職する時の壁としては、求人数が少ないということや、高卒や大卒の人と就職の競争をしなくてはいけないということなどがあります。

また、高卒以上のシングルマザーだったとしても、子供を育てながらの仕事となると、仕事の際に自分の子供を預けられる場所を確保しなくてはいけないし、またシングルマザーであることを理解してくれる職場でないとなかなか長く仕事を続けていくことは難しいかと思います。

しかし、今からでもできることがあるので、この先の記事を一緒に見ていきましょう!

 

諦めないで!国の援助を受けて希望の仕事に就こう!

支援制度活用

そうです。
私たちの国にはひとり親に対する様々な援助があるんです!
それらをうまく使って、資格を取得して、なりたい職業に就きましょう!

高卒資格を取りたければ「高等学校卒業程度認定試験合格支援事業」を活用しよう!

もし、中卒や高校中退のシングルマザーだとしたら、高卒資格をまず取ることをお勧めします!
高卒資格があるだけで、仕事の幅が増えますし、国家試験も受験できるようになりますので、手に職を付けることも可能になります。また、高卒以上ですと給料面でも変わってきます。

高卒資格を取りたければ「高等学校卒業程度認定試験合格支援事業」を是非活用してみて下さい。
概要としては、高卒認定の取得を目指すひとり親家庭に対して補助金が出されます。
その補助金は、高卒認定試験合格のための講座(通信講座も含む)を受講した場合、受講料の最大6割(上限15万円)までの受講費用の一部を支給してくれます。

「高等学校卒業程度認定試験合格支援事業について」厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000074604.html

人気の看護師や介護福祉士の資格取得に国の援助がある!

厚生労働省では高等職業訓練促進給付金等事業というものを実施していて、シングルマザーやシングルファザーが看護師や介護福祉士等の資格取得のために、1年以上養成機関で修業する場合には給付金が支給されるというものです。
看護師は一般企業に勤める女性と比べてみてもより多くの収入を得られるという理由から、シングルマザーから絶大な人気を誇る職業となっています。その看護師になるために、援助を受けられるということですので、ここは是非押さえていきたいところですね!
「母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業の実施について」厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000062986.html

様々な資格、職業訓練にも援助がある。あなたが取りたい資格もあるかも!

また同じく厚生労働省では、自立支援教育訓練給付金というものも実施しております。
この給付金は、厚生労働省が各自治体と協力して、雇用保険から教育訓練給付を受けられない人が対象教育訓練を受講して、修了した場合に支給されます。金額は入学料や受講料の経費の20%(4千1円以上で10万円を上限)が支給されます。
こちらも是非チェックしておきましょう!

「教育訓練給付金制度」検索システム(厚生労働省)
http://www.kyufu.mhlw.go.jp/kensaku/T_M_kensaku

 

さて、いかがでしたでしょうか?
今まで知らなかった国からの援助を発見して頂けたかもしれません。
このような国からの援助をうまく活用して、なりたい自分にどんどん近づいていって頂けたらと切に願います。