高卒認定の過去問で40点とる方法


高卒認定過去問2

過去問題集は本番の試験で何点とれるかを試すものだと思っていませんか。
実は、過去問題集を解く目的はそれだけではなく、次のメリットもあります!

①試験の傾向がわかる
②試験問題の解説を見ることでさらに学力を伸ばせる

だから、過去問題集は解説付きのものを選びましょう。学習を効率的に進めるときに、過去問題集の解説を活用することができます。
さらに、過去問題集の解説を活用する方法なら、高卒認定で合格ラインと言われている「40点を取るための学習」が進めやすくなります。
ここでは、過去問を活用した「40点ラインを超える方法」を、数学を例にして説明していきます!

その他にも、過去問からわかること・過去問の学習方法・合格までの逆算法・なぜ解説付きの過去問がいいのか、などなどお話させていただきます。
これから「過去問に対してどう取り組むべきなのか」を考えている人にとって参考になればと思います。

 

過去問からわかること「数学」の傾向について

高卒認定の過去問を数年分ながめてみると、同じ番号のところに同じような問題が出ていることに気付きます。
英語や数学は、他の科目に比べて、特にこの傾向が強いです。

例えば、数学の設問1から6までを半分に区切って、「1から3」と「4から6」に分けてみてください。
自分がやっていけそうな学習内容はどちらに多いでしょうか。
数学では、主に次の特徴があります。

前半
因数分解や平方根の計算と2次関数

後半
三角比とデータの整理

前半に多く出題される計算問題は、解き方が比較的わかりやすく、1つの問題を解くのにもあまり時間を取られません。
よって、筆者がおすすめするのは前半の「1~3」です。

数学問題配列

このように、過去問からは学習を重点的に行った方がよさそうな内容を見つけることができます。
実際に学習を始めてみて、比較的進み具合がよさそうでしたら、過去問の1から3を重点的に学習し、得点が取れるようにしていきましょう。
学習範囲が少なくなると思うと、数学が苦手な人も頑張れる気がしませんか?

 

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【注意】基礎が分からないと過去問は解けない

どの科目にも言えることですが、いきなり過去問が解けてしまえば、回りくどい学習はいらなくなりますよね。
「過去問が解ければ、試験勉強しなくても大丈夫」という意見は確かに正しいのかもしれません。
しかし、いきなり過去問が解けるには、「ある程度の学習レベルに到達している必要」があります。

例えば英語ですと、教科書の重要単語・用語の意味が分かることが必要です。
数学であれば、どの公式をどの問題で使うべきかがわかることが最低できていないといけません。
過去問を解けるようになるには、以下のことが必要となります。

①数学も英語も、重要な単語の意味を一つひとつしっかりと意識して、まずは覚える。
②基礎を身に付けたら、過去問に似た問題がとけるようになる。

特に②が、独学では難しいところです。
というのも、お一人おひとりの理解の仕方が異なるので、理解の度合いにあわせた簡単な問題を繰り返し、頭に定着するまで繰り返し解く必要があるからです。
問題を解いてみたけれど、自分のレベルより上で解けなかった・・・ということは、誰しも経験があるのではないでしょうか?

市販の問題集に収められている問題では、必ずしも自分に合った問題が数多くのっているわけではありません。
問題の反復練習こそが、学力を伸ばすために必須なのですが、市販のものでは限界があるのです。

ですから、いきなり過去問を解くことはおすすめできません。

ステップアップできる問題と基礎的な知識の両方が載っている教材を一通りこなしてから、過去問に挑戦してみて下さい。

 

合格点までの逆算法は「範囲を絞って」→「基礎から学ぶ」

高卒認定過去問1-1

これまでお話してきたように、過去問からは自分で重点的に学習する内容を絞り込み、絞った学習内容は基礎からステップアップしながら力を高めていくことが、実は最も早い学習の流れと言えます。

過去問題集は、基礎や問題演習が終わってから手に入れればいいと考えていませんでしたか?

合格までの道のりを逆算すると、まず、ワークブックなどの問題付きテキストとともに、過去問も早い時期から手に入れておき、重点的に学習する内容を絞り込んでおくことをお勧めします。

この逆算法の流れは、以下のとおりです。

①『高卒認定ワークブック』と『高卒認定スーパー実戦過去問題集』を手に入れる。
②過去問題集から自分が重点的に学ぶ範囲をある程度絞り込む。
③その過去問題集の範囲の重要用語をワークブックで調べるとともに覚える。

ちなみに、重要用語を学ぶテキストは用語確認から問題演習と階段を上るようにレベルをあげているものを選んでください。

その次に必要なのが、問題を見て解き方がひらめくようになることです。

問題文や資料、式などに必ずヒントが隠されているはずです。問題を見ただけで、ヒントを探し出せるようにならなくてはなりません。ここまで出来れば、得点力をぐっと高めることができるでしょう。

しかし、独学でそこまでできるのでしょうか?
一人で学び方をサポートしてくれるのが、過去問の解説です。
やはり過去問の解説は、高卒認定の学習をする上でとても重要であると思います。

 

過去問は解説付きがよい理由は、理解を助けてくれるから!

過去問の解説は、正解を導き出すために、正答を選ぶ理由を簡単にまとめて書かれています。ですから、解説を一通り読むだけでも、解き方のヒントがわかってきます。

絞り込んだ学習の範囲について、理解が進んできたとします。
過去問を解いてみたが、まったくわからなかったという時に、解説文が理解を助けてくれます。

ある年の第1回目の試験の問題の解き方がわかったとします。
そうしたら、同じ年の第2回の同じ番号の問題をみて、解き方がひらめくかを確認してみてください。

出題の仕方が違っていた場合でも、およその解き方の見当はつくかと思います。

もし、解説文が何を言っているのかわからないという場合には、ワークブックに戻って、その内容を再度学習して下さい。

過去問題集は問題を解く力を見るものという見方から、解法のヒントを得るものという使い方もできます。過去の問題集は解説文がついているものにしましょう。

 

過去問は基礎を学んでから挑戦しましょう!過去問の有効活用法をマスターすれば、合格点を楽々突破することができます。
紹介した逆算法を使われない方であっても、過去問はやるかやらないかで本番の試験で少なからず影響がでる可能性はありますので、できるだけ過去問は取り組むようにしましょうね!

 

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